このポストカード絵のメイキングをやってみようと思います。
半分自分用だから、前にやったやつほど親切じゃないよ。


基本的にSAIで描きます。
はがきサイズ(+塗り足し)の350dpiで作成、まずはラフです。ひどい。
色も先に決めます。オシャンティなポストカードにしたかったので色数を絞ります。
カラフルなのにまとまってる絵とか描けるようになりたい。


なんとなく全身描こうと思ったので別キャンバスに持っていきます。
下描きはラフ描いたレイヤーにそのままごりごり、わりと細かめに描いたけど
フリルはぶっつけ本番なのが紫のスカートとか見るとおわかりいただけると思う。


鉛筆でペン入れします、下描きは随時修正しつつ。鉛筆の設定はこんな感じすごく普通。
これで50%縮小表示です。この線はどうせあとから薄くするので、
濃淡とかは考えずになるべくひょいひょいっと描きます。


線がぶちぶち切れてるから頑張って地道にマスク用のレイヤーを作る。
ぱっきりした絵にしたいときはパーツ分けもしたらいいかも。


ラフから色を拾ってきて下塗り。水彩筆を使ってます。
テクスチャの石ってのは自作のものだけど、なんとなくざらざらしてたら何でもいいです。
丸筆は最初から入ってるやつ。

50%表示でこんな感じ。
かなり粗めに色を置くだけって感じだけど、あるていど影色も入れます。


この辺からちょっと考えたとこだよー。
下塗りレイヤーの上に乗算レイヤーを作って、同じ水彩筆で影を塗ります。
色はとりあえず適当なもの1色で。下塗り同様に粗く。


そしたら影レイヤーの合成モードを乗算から通常にします。
色をかなり彩度低めのものにして、レイヤーの不透明を下げて丁度いいところを探します。
今回は左に示した青灰色にして、不透明度を35%としました。
このやり方だと、明度よりも彩度とコントラストを下げて影をつけることになります。
また、画材効果の水彩境界もつけときます。

スクショ撮っとくの忘れたけど、一旦Photoshopに持って行って色を調節します。
トーンカーブと、最近になって使い始めたんだけど特定色域の選択って便利。


SAIに持って帰って来たら、ペン入れ2回目です。
レイヤーをもう1枚作って、輪郭などの線を補強したいところをなぞりました。
元の線画はやや明るめの赤紫にして乗算レイヤーにします。
この工程でけっこう印象変わるから、フォトショで補正はこの後の方が良かったね。

新しい線画だけ表示するとこんなん。
影レイヤーで塗った部分の線はあんまり描き込まない方がいい感じ。
鉛筆は、アナログっぽさが出るようにテクスチャを付けたものを保存して使ってます。
ここではブラシ形状もテクスチャも自作のものを使ってますが、
それぞれデフォルトの「にじみ&ノイズ」、「画用紙」でもほぼ同じ描き味です。

最初にペン入れするときに同時にメリハリつけた方が効率いいだろうけど、
こっちの方が上手くできる気がしたので。ていうかなぞる作業好きなんだよ。

そろそろ面倒になってきた。

下塗りレイヤーと影レイヤーを結合し、ひたすら塗りこんでいきます。
でたよーメイキングにつきもののひたすら塗るだよー。がんばって出来るだけ説明します。
使うブラシは、下塗りに使った水彩筆からブラシ形状とテクスチャを無しにしたものです。
テクスチャ有りのままでもやってみたけど、私の絵とはあんまり合わんみたいだった。

下塗りと影をかなりラフにやったので、丸筆の筆先とかが結構残ってます、それから影レイヤーの水彩境界。
これらをなるべく残しながら、塗りを整えていきます。残しながら。ここ大事。
今回ははじめに色が決まってたけど、下塗りで迷って塗りつぶしまくってると
思いがけない色が残ってたりしてそれもまた面白いです。

デジタル絵でもなんとかランダム性や手作業感みたいなものを入れたいなど考える。
整え足りないものを後で直すのは簡単だけど、
塗りこみすぎたものを粗い状態に戻すのは大変なので、やりすぎないように注意します。


だいたいの部分はまず影の色で塗りつぶしてから、明るい色を入れていきます。
こうやって暗→明って盛るのが適してる部分と、
逆に明→暗って彫るのが適してる部分がある気がしますがまだ使い分けがよく分からない。


ぼかすところとはっきり分けるところのメリハリを付けるとか。

あとはブラシサイズは大きめからはじめて必要に応じて小さくしていくとか、
スポイトでばっかり色を拾うとだんだん濁ってくるからたまに選びなおしてやるとか。
こんなもんかなー…手順の説明はできてもテクニックは話せるほど蓄えが無いです。

あとはフォトショに持ってって背景をでっちあげて完成です。これは説明できることが無い。
長くなってしまったけど終わりです!